端境期 terminal gap period 2004 3 17
今は、時代と時代の端境期にあります。
古い時代が後退し、新しい時代が進んだかと思うと、
今度は、古い時代が進み、新しい時代が後退する。
このように、一進一退を繰返しているように見えますが、
いつの間にか、新しい時代が大きくなっている時代でもあります。
株式のチャートも、そういう形になっています。
しかし、こういう時代の投資方法は、むずかしい。
昔に比べて、株式投資は、むずかしくなったと思います。
昔は、株を持っていれば、いつの間にか、株価が上昇しました。
または、株価が動いた銘柄は、たいてい、その後も、
3日間か、4日間は、上昇を続けました。
だから、誰でも勝てる時代だったのです。
今は、株価が上昇しても、運が悪ければ、
翌日は、早くも、株価が下落する場合があります。
さらに、低成長時代の今は、
「業績の下方修正」というリスクが、投資家を襲います。
それに加えて、最近は、「テロ」というリスクも、投資家を襲います。
だから、昔に比べて、株価上昇の割には、
勝っている投資家が少ない時代でもあります。
このように、将来が、不確実な時代になったと言えます。
こういう時代では、少数の勝ち組と、多数の負け組に分かれてしまいます。
安心して、株式投資ができるようになるには、
「企業の売上高が拡大する時代」になる必要があるのです。
業績が、大きく改善したというニュースを聞くと、
景気が回復したと思ってしまうでしょう。
しかし、そういう場合は、売上高が拡大しているかを確認する必要があります。
売上高が拡大していないで、業績が大きく改善した場合は、
その原因は、リストラです。
こういう企業は、リストラが終われば、
もう、それ以上、業績を改善する方法はなくなります。
そして、やはり、リストラが終わっても、負け組です。
なぜならば、景気が回復しても、
兵隊もいなければ、兵器もないという状態です。
こういう企業が戦えるはずがありません。
いずれせよ、投資家は、
過去3年ぐらいの売上高の推移を見ながら、投資していくべきでしょう。
投資家にとって、つらい時代と言えるでしょうが、
しかし、今は、時代の端境期です。
端境期というものは、長く続くものではありません。